過呼吸(KKK症状別リンク集)

過呼吸は過換気症候群や過呼吸症候群の略称になると思いますが、急に息苦しくなり、死んでしまうのではないかと不安を感じる悩みです。
不安神経症やパニック障害の場合に良く見られる症状になると思います。
過呼吸が、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、酸素過多になり、二酸化炭素不足となる状態だと考え、紙袋などに口・鼻をあて、吐いた空気を再度吸い込むという行為をくり返し、血中の二酸化炭素濃度を上げる方法(ペーパーバッグ法)などが推奨されていますが、これは非常に危険なことであり、また、その効果は眉唾なものだと思います。
つまり、過呼吸のそもそもの原因は別の所にあるからなのです。
つまり、息苦しさのために、このまま死んでしまうのではないかという「死の恐怖」に対する「とらわれ」が過呼吸の原因だと言って良いと思います。
つまり、血液中の酸素濃度といったものが原因ではないのだと思います。
しかし、今は専門のお医者さんでも、こういう誤った理屈に基づいて治療をしていることが多いように感じます。
これは、アメリカの物質主義の影響が強いのだと思いますが、すでに過呼吸を初めとした不安神経症の原因は昭和の初め頃に解明されているのです。
しかし、今は昭和の初め以前の状態に逆行しているように感じます。
そして、これは特に精神医学の分野で顕著な傾向ではないかと思います。
第二次世界大戦以前は神経症に対しては森田療法や精神分析といった精神療法で対応するのが普通でしたが、戦後、製薬会社の力が強くなるに従って薬物療法に傾いてきているように思います。

1) 過呼吸(過換気症候群)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』での解説。

 

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