赤ら顔、酒さ(KKK症状別リンク集)

赤ら顔、酒さは中年以降に主として顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患と言われていますが、この中で自分の顔が赤みを帯びていることで悩んでしまう場合、赤面症と同様に対人恐怖や社会不安障害の症状に含まれると言って良いのではないかと思います。
つまり、本来、器質的な症状ですが、ここに「とらわれ」が出来てしまうと神経症的な傾向が強くなってくるものなのです。
なお、鼻や眉間、頬、あごなど顔の中心に「ほてり」を伴う潮紅、毛細血管の拡張がみられる第I度(紅斑性酒さ)と呼ばれる程度の症状の場合の話であり、これ以上症状が強い場合には神経症の傾向が出てくることは少ないと思います。
つまり、赤ら顔、酒さの中でも、ごく軽症の場合に神経症的な傾向が出てくるということになります。
これは普通神経症の場合の頭痛や肩こりと同じ事が言えると思います。
つまり、脳の異常などに伴う強烈な頭痛の場合には普通神経症の可能性が低くなるのと同じことだと言えるのです。
そして、神経症的傾向の強い、赤ら顔、酒さの場合には赤面症の場合と同様に対応していくことで良い方向に向いてくることが多いものなのです。
つまり、飲み薬や塗り薬だけに頼るのではなく、森田療法の考え方に沿って対応していくと良い方向に向いてくることが多いと思います。

 

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