視線恐怖は視線恐怖症とも言われますが、人目が気になり、ぎこちなくなってしまうと感じる悩みです。
これも対人恐怖や社会不安障害に悩んでいる時に良く見られる症状だと思います。
ただ、視線恐怖の場合は、単に人目が気になるということだけではなく、自分の視線が人から変に思われているのではないかと感じることもあると思います。
これは自己視線恐怖症と呼ばれることもあるようですが、自分の視線が周りの人からどう見られるかが気になってしまう症状なのです。
また、これに近い症状で、人と面と向かって話している時などに相手の顔を見ることが出来ないと悩んでしまう症状もあります。
これは正視恐怖症と言われることもありますが、自分の目のやり場に困ってしまうというタイプの症状になります。
「目は口ほどにものを言う」という「ことわざ」もありますが、ちょっとした視線の影響で相手の気持ちが分かったり、自分の気持ちが知られたりするということは多いものだと思います。
そして、だからこそ、視線恐怖に悩む人が多いのではないかという気がします。
なお、人から見られていると確信したり、監視されていると感じるのは視線恐怖ではなく統合失調症など精神的な病気の場合の話になりますので、これとの見極めが大切になってくると思います。